☑朝起きた時の最初の一歩が痛い
☑常にかかとに違和感がある
☑つま先に負荷がかかると痛い
☑かかとを押すと痛い
☑長時間立っていると痛む
☑不規則に痛みを繰り返す
足裏には立つ、歩く、走る際に全体重や衝撃がかかります。その割合はかかとに70%、それよりさきの部分に30%が分散してかかると言われています。
例えば60kgの人であれば、ただ立っているだけでひとつのかかとに21kgの重量がかかり続けるということになります。
足底筋膜炎(そくていきんまくえん)
かかとのやや前のあたり、土踏まずに近い位置が痛む場合は足底筋膜炎の可能性があります(土踏まずが痛い場合もあります)。
足底腱膜炎(そくていけんまくえん)と呼ぶこともあります。同じ傷害です。足底筋膜とは足底の皮膚の下にある膜状の腱のことで、かかとの大きな骨=踵骨(しゅうこつ)から足指まで繋がっています。本来丈夫な腱膜ですが、負荷がかかり続けると炎症を発症します。
スポーツ選手に多く、特に長距離走やかかとのステップを使うスポーツで目立ちます。長時間の立ち仕事の人やランニングを始めたばかりなのにいきなり長い距離を走ろうとする人にも多い傷害です。
年齢的には40代以降。加齢とともに足底の筋肉が衰え、アーチが落ちてくることも原因と考えられます。扁平足の人も注意してください。
よくある症状としては、
・朝起きた直後の数歩がとても痛いがそのうち軽くなる
・長時間座ったあとに歩き出すと痛む
・かかとの骨の前方内側を押すととても痛いところがある
などです。
セルフケアとしては、
・足裏やふくらはぎ膝周辺、太もも等の下半身をよくストレッチし柔軟性を向上させる
・土踏まずをキープするための足裏の運動を行う
・足裏を保護するためにテーピング、よくフィットしたシューズやかかとを保護するクッション、インソールを使用する
などが挙げられます。
足底筋膜炎を放置していると踵骨棘に移行することも多く、注意が必要になります。
主な原因は脊椎の動きと骨盤の動きが大きな関係があるため、身体に歪みがある場合は骨盤調整を施し、肉体構造を改善させます。
根本的な対処をしないと再発したり慢性化する恐れがあります。
早期の来院で、競技や生活を楽しめるようにしましょう!